最終仕上げ段階で眺めていて、この中央の建物のロケーションとサイズが違うと気付いてボツにした作品だ。

 ドアの大きさが周囲の景観とサイズ的に合っていないと気付いて、改めてオブジェクト名を見ると「Pigeon House」(鳩舎)となっている。そういう名前だが見た目が立派だったので、別の用途に使われた建造物だろうと思って調べてみると、中世には立派な鳩舎を屋敷内に持つのが社会的なステータスだったようで、装飾性を兼ね備えた豪勢な鳩舎が建てられたらしい。この「Pigeon House」というオブジェクトは、そうした中世の鳩舎をモデリングしたものだったのだ。

 購入した当初は、ぱっと見た目の印象と、期間限定の破格値で安売りしていたという理由で、さっと買ってしまったのだが、安易に使ったのがまずかった。何のための建物なのかよく分からないまま作品内に置いてはいけないという当たり前の教訓を得ただけの徒労だった。



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